この記事では、独自ドメイン取得からCloudflare と お名前.com の設定が安定するまで揺れ続けた経過を、最終章として記録しています。
第7砲では、Cloudflare を導入して無印(ネイキッド)と www のねじれを解消し、
AdSense の所有者確認も安定し始めたところまでを書いた。
「これでようやく終わる。あとは伝播の新旧の揺らぎさえ収まれば。」
そう思っていた。
だが、ここから最後の迷路が始まる。
(ある意味、予想通りと言えるだろうか)
■ Cloudflare で 301 転送が無料でできるはずだった
無印 → www の 301 転送を無料で実現できる。
それが Cloudflare を導入した最大の理由だった。
お名前.com の URL 転送は有料。
Cloudflare なら無料。
ならば Cloudflare を使うのが正しい――そう思っていた。
DNS を Cloudflare に切り替え、Page Rules で 301 を設定。
無印 → www の転送は確かに動いた。
ここまでは順調だった。
■ しかし、CNAME が隠れてはてなが壊れた
伝播の揺らぎが収まった頃、
はてなブログが独自ドメインを認識しなくなっていることに気がついた。
CNAME が見えなくなっていたのだ。
Cloudflare を オレンジ(プロキシ ON) にすると、
本来の CNAME が外から見えなくなる。
その結果、はてなが「設定されていない」と判断し、
独自ドメイン設定が無効化された。
Cloudflare の仕様と、はてなの仕様が正面衝突した瞬間だった。
■ グレーにすると 301 が使えない
CNAME を復活させるために、Cloudflare を グレー(DNS only) に戻した。
すると今度は、Cloudflare の無料 301 が使えなくなる。
- オレンジ → 301 は動くが CNAME が隠れる
- グレー → CNAME は見えるが 301 が動かない
どちらを選んでも片方が壊れる。
完全な二択の罠だった。
■ Cloudflare の有料転送は高すぎた
Cloudflare の有料プランなら、
CNAME を隠さずに転送を実現できる。
しかし料金はお名前.com の数倍。
はてなブログのためだけに使うには明らかに過剰だった。
ここで Cloudflare を諦める決断をした。
■ お名前.com に戻り、有料転送オプションを使う
NS を Cloudflare → お名前.com に戻し、
URL 転送オプション(有料)を有効化した。
DNS の揺らぎが収まるのを待つ。
この「待つ時間」は、今回の旅で何度も経験したものだ。
忍耐の限界を試された気がしたが、どうやら私の忍耐はそれほど長くはなかったようだ。
やがて http://onoono.jp は転送されるようになった。
しかし――
■ https://onoono.jp が転送されない
いくら待っても、https の転送だけが動かない。
http は転送されている。
しかし https は沈黙したまま。
理由が分からず、お名前.com のサポートに問い合わせた。
すぐに返事は来なかった。
「もしかして裏で対応してくれているのでは?」
そんな淡い期待もあった。
しかし 2 日後の回答はこうだった。
「仕様なので、https の転送はできません」
お名前.com の転送は http のみ対応。
https は証明書が必要で、そもそも受け取れない。
つまり、
永遠に転送されない仕様だった。
■ ところが、その2日間で状況が自然に収束していた
サポートの回答を受け取った頃、状況は静かに変わっていた。
- はてなが独自ドメインを再び有効化
- AdSense が ads.txt を正常に確認
- 所有者確認も安定
つまり、
絶対必要だと思っていた https の転送は、不要になっていた。
DNS の揺らぎが完全に収束し、
すべてが自然に整った。
長い迷路の最後は、
意外にも静かな終わり方だった。
■ 最後のまとめ
301 転送が必要だったが、お名前.com では有料。
Cloudflare なら無料でできると思い NS を切り替えた。
しかし CNAME が隠れてはてなが壊れ、設定を変えると Cloudflare の転送は有料(しかも高い)。
結局お名前.com に戻り、有料転送オプションを使うことになった。
数度の DNS 変更のたび、永遠と思えるほどの新旧ドメインの揺らぎに耐えた。
やっとアドセンスの申請準備が終わった。
永きに渡る海路を経て、ようやく港にたどり着いた。
(了)
【シリーズの最初の記事】 www.onoono.jp