この記事は、けらえいこの『セキララ結婚生活』『たたかうお嫁さま』『いっしょにスーパー』『7年目のセキララ結婚生活』をまとめて紹介した読書感想です。30年以上前の作品でありながら古さを感じさせない理由や、読んでいて覚えた既視感、コミックエッセイとしての魅力について綴っています。
- はじめに
- セキララ結婚生活シリーズについて
- 読んでいて感じた既視感
- SFでもヒーローものでもない
- けらえいことコミックエッセイ
- 著者情報
- 書籍情報
- まとめ
- 以下のリンクにはアフィリエイトが含まれています
- こちらの記事もおすすめ
はじめに
けらえいこは、『あたしンち』などで知られる漫画家。
自身の結婚生活を赤裸々に描いた本シリーズは、
フィクションというよりも実録漫画に近い印象を受ける。
今回取り上げるのは、以下の4冊。
- セキララ結婚生活
- たたかうお嫁さま
- いっしょにスーパー
- 7年目のセキララ結婚生活
正式なシリーズ名というわけではないが、
ここでは勝手に「セキララ結婚生活シリーズ」と呼ぶことにする。
作者自身も公式サイトで「セキララシリーズ」として紹介している。
セキララ結婚生活シリーズについて
作品の中心にあるのは、夫婦の暮らしである。
家事の分担、買い物、親との付き合い、価値観の違いなど、題材だけを見ると驚くほど地味だ。
しかし、その地味さが妙に面白い。
読みながら思ったのは、作品世界に入り込むというより、
自分の記憶を呼び起こされる感覚に近いことだった。
読んでいて感じた既視感
作者夫妻の日常を描いているはずなのに、どこか他人事に思えない。
自分の家庭だったり、友人夫婦だったり、あるいは昔どこかで見聞きした話だったり。
具体的には違うのに、「こういうことあるよな」と思わせる既視感がある。
だから共感というよりも、「確認」に近い読書体験になる。
人の暮らしとは案外どこも似たようなものなのだろう。
SFでもヒーローものでもない
SFではない。
ヒーローものでもない。
ギャグ漫画でもなければ、シリアス漫画とも少し違う。
それなのに読んでいると自然と笑みがこぼれる。
派手なオチがあるわけではない。
ドラマチックな展開が待っているわけでもない。
それでもページをめくってしまうのは、けらえいこの観察眼によるところが大きいのだと思う。
何気ない日常の中から、「確かにそうだ」と思える瞬間を掬い上げるのが上手い。
けらえいことコミックエッセイ
今ではコミックエッセイというジャンルは珍しくない。
SNSを開けば日常を題材にした漫画はいくらでも見つかる。
しかし本シリーズの第1作が刊行されたのは1991年である。
後から振り返ると、
本シリーズは現在につながるコミックエッセイの流れを先取りしていた作品のひとつ
だったのかもしれない。
当時は当たり前ではなかった「自分の生活をそのまま描く」という手法が、
作品として成立していることに少し驚かされる。
著者情報
けらえいこは日本の漫画家。
代表作に『あたしンち』があり、
そのほかにも「セキララシリーズ」「たたかうお嫁さま」など、
自身の生活体験を題材にした作品を発表している。
書籍情報
セキララシリーズは以下の4冊からなる。
- セキララ結婚生活(1991年)
- たたかうお嫁さま(1992年)
- いっしょにスーパー(1994年)
- 7年目のセキララ結婚生活(1999年)
いずれも作者自身の結婚生活や夫婦の日常を題材にしたコミックエッセイ作品である。
まとめ
発表から30年以上が経過した今読んでも、不思議なほど古さを感じない。
もちろん生活様式には時代を感じる部分もある。
しかし夫婦の距離感や価値観の違い、暮らしの中の小さな不満や喜びは、
今読んでも十分に伝わってくる。
だからこそ読者は既視感を覚え、思わず笑ってしまうのだろう。
今も変わらず読み続けられることを考えると、
本シリーズは実はかなり凄い作品なのかもしれない。
以下のリンクにはアフィリエイトが含まれています
こちらの記事もおすすめ
■ 好きな作品の話 www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp www.onoono.jp
■ 好きな作品の話|総合ガイド www.onoono.jp
