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はじめに

VW ゴルフ トゥーラン──海の向こうから届いた一台|愛車遍歴6

この記事は、VWゴルフ トゥーラン(2代目)の納車経緯、走行性能、7人乗りの使い勝手、1.4TSIのツインチャージャー特性などをオーナー目線で詳しくレビュー。購入検討者が知りたい実体験の情報をまとめています。



ゴルフトゥーラン

2代目トゥーランとの出会い

エボ8MRを降りたあと、私が選んだのは VW ゴルフ トゥーラン だった。
本国では単に「トゥーラン」だが、日本ではゴルフブランドを冠して販売されている。

私が契約したのは、フルモデルチェンジされた 2代目トゥーラン
フォルクスワーゲンが採用するイヤーモデル方式により、
その 2年目にあたる2012年モデル だった。


5か月待ち続けた納車

契約したのは5月。
しかし国内に在庫はなく、本国での生産待ちとなった。

その後、生産日が決まり、完成した車はドイツの港へ運ばれ、
自動車運搬船に積まれて海路で日本へ向かう。

当時から船舶航行システムのようなものがあり、
私は世界地図上に航路をマーカーしながら、
日付を追い、位置を追い、ただひたすら納車を待った。

自動車運搬船は名古屋港に着く。
港に設置されたカメラを自分で操作し、
ズームしたり角度を変えたりしながら、
“自分の車を運んでくる船”を探し続けた。

ほぼ病気のような追っかけだったが、
それだけ待たされたのだ。
約5か月。長いようで、しかし忘れられない時間だった。


東日本大震災の影響

当時は、東日本大震災の影響がまだ色濃く残っていた。
部品供給が滞り、
「メーターが白黒になるかもしれない」と言われたこともある。
(実際に納車された車はカラーだった)

ナビシステムも部品不足で入手が遅れ、
納車時期はさらに読めなくなっていった。

震災の影響は、車の仕様にまで及んでいた時期だった。


初めて運転したときの衝撃

ようやく納車されたトゥーランを走らせたとき、
その操作性に驚かされた。

それまで私は、国産車が一番だと思っていた。
操作系の正確さ、応答性、ステアリングの自然さ──
そうした部分では国産車が最も優れていると信じていた。

しかし、その思いは大きく覆された。

大衆車と言えるトゥーランのステアリングフィールと応答性は、
私が乗ってきたエボと同じ水準だと感じた。
軽く切れば素直に曲がり、戻せば自然に直進へ戻る。
過度な演出も、曖昧さもない。

「フォルクスワーゲンの大衆車は、ここまで仕上がっているのか」

そう思わされた瞬間だった。

運転して楽しいというミニバンも存在した。


7人乗りを短い全長で実現

トゥーランも「7人乗り」を名乗っている。
しかしサードシートはパジェロ同様、あくまでミニマムだ。

驚いたのは、その7人乗りを
ゴルフワゴンよりも短い全長 で実現していることだった。
実際に見ると、ゴルフトゥーランの全長は驚くほど短い。

街中で扱いやすいサイズのまま、3列シートを成立させている。
フォルクスワーゲンのパッケージング技術の巧みさを感じた。


ツインチャージャーの加速

1.4TSIは、スーパーチャージャーとターボを組み合わせた
いわゆる“ツインチャージャー”だった。

この構成を見たとき、私は昔の「マーチ・スーパーターボ」を思い出した。
小排気量に過給器を2つ載せて効率よくパワーを引き出すという発想は、
時代は違ってもどこか共通している。


フラットトルクのエンジン特性

トゥーランのTSIは、フラットトルクのエンジンだった。
回転域による盛り上がりはほとんどなく、
アクセルを踏めば一定の力で、まるでモーターのように加速していく。

速さを求める車ではないが、
アウトバーンのある国の車だと思えば、この特性には納得がいく。


小排気量ゆえの弱点

一方で、小排気量・低フリクションのエンジンは、
エンジンブレーキが驚くほど効かなかった。

排気量が小さいことも一因だろう。
スロットルオフ時の抵抗が少なく、回転が落ちにくい。
減速の多くをブレーキに頼る必要があった。


やはりターボ車が性に合う

これまでの車歴を振り返ると、
自然吸気に乗ったのはパジェロだけだった。
やはり私は、ターボ車のほうが性に合っているようだ。

トゥーランのTSIにも、過給器付きらしい余裕があった。
その感覚は、自分にはしっくりきた。


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