この記事は、長年ナチュラル系のイヤフォンを使ってきた筆者が、ドンシャリ系に出会い音の価値観が揺らいだ体験をまとめた記事。Shureやアシダ音響などの遍歴、KZやQCYで感じた“文化圏の違い”、音への迷いと転機を記録しています。
これまでのイヤフォン
イヤフォン選び。
これまではブランドで選んできた。
けして耳が良いわけではない。
細かな違いが分かるわけはない。
そんな時、指標となるのはブランド名と価格帯だ。
有名ブランドのミドルクラスを選んでおけば、
大きく人の道を外れることはないだろうと信じていた。
過去に使用したイヤフォンの遍歴
ドンシャリ系に出会う前の経験を以下に並べてみる。
自分の耳での評価は信用できないため、音の傾向だけAIに整理してもらった。
Shure SE215
方向性:最大の特徴は “中域の厚み”
- ボーカルが太い
- 声が近い
- 実在感がある
- 乾いた音ではなく“湿度”がある
常用
ゼンハイザー(Sennheiser) IE 100 PRO CLEAR(2022年11月)
方向性:ナチュラル・中域の実在感・刺さらない高音
- モニター寄りでクセが少ない
- ボーカルが自然で近い
- 高音は控えめで優しい
- 低音は量より質
- 長時間聴けるタイプ
ヘッドホン アシダ音響 ST-90-07-K(2022年12月)
方向性:素朴・自然・中域の厚み・アナログ感
- 刺激が少ない
- 中域が太くて気持ちいい
- 派手さゼロの“実直な音”
- 音量を上げなくても破綻しない
常用
JBL LIVE FREE 2(2023年2月)
方向性:バランス型・軽いV字・実用寄り
- 低音は少し盛るが、派手すぎない
- 高音は刺さらない
- 中域は自然
- TWSとしてはクセが少ない
Jabra Elite 4(2023年10月)
方向性:フラット寄り・実用性重視・クセ少ない
- 中域が自然
- 高音は丸い
- 低音は控えめ
- 長時間聴ける音
アシダ音響 EA-HF1+(2023年11月)
方向性:中域の厚み・自然・刺さらない・“日本的な音”
- ボーカルが濃い
- 高音は丸く優しい
- 低音は必要な分だけ
- 音の密度が高い
常用
ここまでの共通点
- 中域が自然
- 高音が刺さらない
- 低音は量より質
- 派手さより実在感
- 長時間聴ける
- “解像度を盛らない”タイプ
いわゆる、“ナチュラル系”で純正培養されてきたようだ。
特に気に入った音は頻繁に使った。
常用 と記した以下の機種だ。
- Shure SE215
- アシダ音響 ST-90-07-K
- アシダ音響 EA-HF1+
転機
一度、ブランドを離れ、カタログスペックに踊らされてみようと思った。
歌い文句がすごいのに格安な製品を試してみたかった。
そして聞こえてきた音に衝撃を受けた。
これまで聞いてきた音と全く違う。
後に、これが“ドンシャリ系”と言われる音だった。
KZ ZSN Pro 2(リケーブル済み)
「分かりやすく派手なV字」
- 低音:量が多く、押し出しが強い
- 高音:シャリッと明るく、輪郭が鋭い
- 中音:引っ込み気味
- 音のメリハリが極端
“解像度を盛る”音作り
- 高音を持ち上げて細かい音を強調
- BAドライバーで輪郭を鋭く
- 中域を下げてメリハリを強調
結果として、
「解像度が高い!」と感じやすい音になる。
リケーブルの効果
- 高音の伸びが増す
- 低音がタイトに締まる
- 音の輪郭がさらに強調
- 解像度が“盛られた”状態が強化
ジャンル適性
- EDM
- アニソン
- 打ち込み系
- キラキラした曲
このAIの評価を見て、意外と信用できるコメントなのかもと思った。
特に、解像度が高く感じたことと、楽しいと感じた点は強く共感する。
どちらの音が良いか、という話ではない。
新しい音に魅了された瞬間だった。
QCY H3 Pro(ワイヤレスヘッドホン)
「分かりやすいドンシャリ」の完成形
- 低音:量が多く、広がる
- 高音:明るくて派手
- 中音:少し引っ込む
- 音場:広く感じる
- 一瞬のインパクトが強い
ヘッドホンならではのドンシャリ
- 低音の量が多い
- 高音の伸びが派手
- 音場が広い
- 空気感が強い
つまり、
“ドンシャリの世界に一気に引き込まれる入口” になった。
中華ドンシャリの“楽しさ”を初めて理解した機種。
音の歴史はずっとナチュラル系だった。
- ソニー中級
- Shure SE215
- ゼンハイザー
- アシダ音響
- Jabra
全部 自然・中域重視・刺さらない音。
そこに H3 Pro が来た。
- 低音ドンッ
- 高音シャリッ
- 音場広い
- 派手で楽しい
「こんな音もあるのか…!」
という“文化圏の違い”を感じた最初の体験だった。
ドンシャリとは?
低音(ドン)と高音(シャリ)が強調され、
中音が少し控えめになる音の傾向のこと。
- 低音:ドンッと量感がある
- 高音:シャリッと明るく派手
- 中音:少し引っ込む
いわゆる “V字型” と呼ばれる音作りで、
一瞬で「楽しい」と感じやすいのが特徴。
ナチュラル系とは真逆の方向性で、
初めて聴くと強いインパクトがある。
まとめ
ドンシャリいいじゃん。
新しい音に出会い、結果、ドンシャリ系に魅了されていた。
それで十分。
楽しいんだから良いじゃないかと考えていた。
ところが、
夏の暑さが、ヘッドホン・有線イヤフォンに不快感をもたらすのだった。
想像してほしい。
夏場のヘッドホン。
まるでイヤーマフをつけているようなもの。
ただただ暑くて不快だ。
そんな状況で、新しい相棒を探す旅に出たのだった。
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紹介したイヤフォン(販売終了を除く)


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