この記事は、三菱への逆風の中で選んだ3代目パジェロを、ハイブリッド構造の乗り心地、3列目シートの実用性、フルフラットでの車中泊、エボからの乗り換えで感じた重さ、そしてエボ8 MR登場で別れた理由までまとめた愛車遍歴記事です。
- 三菱への逆風の中で選んだパジェロ
- 三菱の屋台骨──パジェロという存在
- 3列目シートの現実
- フルフラットが生んだ“車中泊”という使い方
- エボからパジェロへ──思いのほか高かった乗り換えの壁
- そして別れは突然に──エボ8 MR の発表
- 家族の時代を支えてくれた一台
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三菱への逆風の中で選んだパジェロ
パジェロを選んだ当時、三菱自動車への世間の目は厳しかった。
リコール隠し問題が大きく報じられ、一般消費者の信頼は大きく揺らいでいた時期だ。
それでも、私は三菱の車づくりを信じていた。
エボⅣと同じように、パジェロ3代目も発売前から事前予約し、試乗すらしていない。
世間の空気とは逆行するような選択だったが、迷いはなかった。

三菱の屋台骨──パジェロという存在
パジェロは、三菱自動車の屋台骨を支えた車だ。
特に2代目パジェロの売れ行きは凄まじく、一時期は大衆車並みに売れたほど。
RVブームの中心にいたのは、間違いなくパジェロだった。
そのパジェロが3代目へとモデルチェンジした。
従来のラダーフレームから、モノコックとラダーフレームを組み合わせた“ハイブリッド構造”へ。
乗り心地や静粛性は大きく向上し、乗用車に近い快適性を手に入れた。
3列目シートの現実
3代目パジェロには、床下収納式の3列目シートが用意され、7人乗り仕様も存在した。
しかしこの3列目は、座面が薄く足元も狭い。
エマージェンシー用途として割り切るべきシートで、日常使いには向かなかった。
フルフラットが生んだ“車中泊”という使い方
一方で、1列目〜2列目をフルフラットにできる点は大きな魅力だった。
段差の少ないフラット空間は、ほぼベッドのように使えた。
ブルーインパルスの撮影で前日入りした際、パジェロの中で車中泊をしたこともある。
広い車内に横になり、夜明けを待ちながら撮影の準備をする──
パジェロは、まさに“生活の相棒”として活躍してくれた。
エボからパジェロへ──思いのほか高かった乗り換えの壁
ただ、運転そのものは簡単ではなかった。
エボからパジェロへ乗り換えたとき、思いのほかハードルが高かったのだ。
パジェロは重く、動きもゆったりしている。
エボのとき、どれだけ車体性能に助けられていたのかを痛感した。
パジェロの重さには、最後まで完全に慣れきることはできなかったと思う。
家族のために選んだ車であり、生活の中では確かに役に立った。
しかし“運転する楽しさ”という点では、エボとはまったく別の世界だった。
そして別れは突然に──エボ8 MR の発表
パジェロとの別れは、ある日突然やってきた。
エボ8 MR の発表が、そのすべてを変えた。
MRは、エボの中でも特別な存在だ。
軽量化、専用チューニング、走りの純度を高めたモデル。
その情報を目にした瞬間、封印していた“走りの血”が一気に戻ってきた。
パジェロを降りる決断は、一瞬だった。
家族の車としての役目を果たしてくれたパジェロに感謝しつつ、私は再び“走りの車”へと戻ることにした。
家族の時代を支えてくれた一台
パジェロは、私の中で特別な一台だ。
三菱への逆風の中で選び、家族のために乗り、生活の相棒として活躍してくれた。
運転の重さには最後まで慣れなかったが、それも含めて“パジェロらしさ”だったのだと思う。
そして、突然の別れ。
エボ8 MR の登場が、次のステージへと背中を押してくれた。
パジェロは、家族の時代を支えてくれた大切な一台だった。