この記事は、自分の愛車遍歴をたどり、それぞれの車を紹介するものです。
- エボⅠからエボⅣへ:大きく変わったシャシーと走りの質
- AYCの独特の挙動:リアが動くのに、カウンターはいらない
- 都内の雪で味わった“ゼロカウンター”の瞬間
- エボⅣは最後のナローボディー
- そして別れ──家族が増えるという変化
- 走りの時代から、家族の時代へ
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走りの時代と、家族の時代の境界線
エボⅠからエボⅣへ:大きく変わったシャシーと走りの質
エボⅠからエボⅣへ乗り換えたとき、まず感じたのは車重の違いだった。
エボⅣは新しいCN系シャシーとなり、衝突安全性向上のために骨格が大幅に強化された。その結果、エボⅠと比べて約100kgの重量増となり、通常のゼロ発進でもその重さをはっきりと感じた。
それでも走り出してしまえば、エボⅣはまったく別物だった。
高剛性シャシー、逆回転エンジン、そしてAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)。
ナローボディーの軽快さを残しつつ、安定感と回頭性が一気に高まった“新世代のエボ”だった。
AYCの独特の挙動:リアが動くのに、カウンターはいらない
AYCを使いこなしていたとは言い難いが、印象的な瞬間がいくつかある。
特に、コーナーでリアがスッと外へ動き出すような感覚は忘れられない。
限界で助けてくれる技術のはずなのに、体感としてはむしろ“積極的に曲げにくる”ように感じる。
それでも破綻しない、不思議な安心感があった。
都内の雪で味わった“ゼロカウンター”の瞬間
ある冬、新品スタッドレス(皮むき前)を履いた直後に東京で雪が降った。
都内特有の水分を多く含んだシャーベット状の雪は、北海道のようなサラサラ雪とは違い、急に噛んで急に抜ける。
緩い左折でゆっくり走っていたはずなのに、リアがわずかに外へ振れた。
しかしカウンターを当てるほどではなく、ステアリングはほぼニュートラルのまま。
そのまま“ゼロカウンター”で交差点を抜けていった。
空力が効く速度ではないので、これは完全に
- 新品スタッドレスのクセ
- シャーベット雪の摩擦変化
- AYCの回頭力
- ナローボディーの軽いリア
これらが重なった“エボⅣらしい挙動”だった。
エボⅣは最後のナローボディー
エボⅣは、ランエボとして最後のナローボディーだった。
エボⅤからはワイドフェンダー化され、トレッドもタイヤ幅も大きく変わる。
つまり、エボⅣは
「最後のナロー × 最初のAYC × 新シャシー」
という唯一無二の組み合わせだった。
そして別れ──家族が増えるという変化
そんなエボⅣとの別れは、妊娠と出産がきっかけだった。
さすがに首の座らない赤ん坊とAYCの組み合わせは無理がある。
走りの車から、家族を乗せる車へ。
価値観が自然と変わっていった。
ちょうどパジェロの3台目が“デビューする時期”で、エボⅣと同じく発売前から事前予約していた。
試乗もせずに予約し、納車も早かった。
三菱の4WDに対する信頼はそのままに、次のステージへ移るにはちょうどいいタイミングだった。
走りの時代から、家族の時代へ
エボⅠからエボⅣまでの“走りの時代”は、間違いなく人生の一部だった。
そしてパジェロへ移った“家族の時代”もまた、自然な流れだった。
エボⅣは、今振り返っても特別な一台だ。
最後のナローボディーであり、最初のAYC。
そして、走りの時代の終わりを告げた車でもあった。