この記事は、東野圭吾著『マスカレード・ホテル』の魅力を、その感想と共にネタバレ無しで紹介したものです。
はじめに
先日、ブックオフの戦利品として入手した『マスカレード・ホテル』を読んだ。
今回は、映像作品として観た後、原作を読んだ順番になった。
小説:『マスカレード・ホテル』東野圭吾著

舞台設定
都内で発生した連続殺人事件。
次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということが推測される。
若き刑事・新田浩介(にった こうすけ)は、ホテルマンに化けての潜入捜査を命じられる。
新田を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美(やまぎし なおみ)。
怪しげな客、いや、『お客様』が次々と訪れるなか、真相を探る話である。
読書後の感想
読んでいる中、先に観た映像作品の印象、配役に引きずられてしまった。
映像と原作を行き来する中で感じたことについては、別記事にて記している。
本作を読んだときの感覚も、そこに連なるものだった。
→ 映像化作品と原作の“あいだ”にあるもの
新田圭佑:木村拓哉
山岸尚美:長澤まさみ
能勢刑事:小日向文世 ※フルネーム不明、新田のバディである刑事
能勢刑事の風貌についてのに、原作では小太りと度々記載されるため、
小日向文世との違いを感じてしまうが、その語り口については、ピッタリの配役と感じた。
まるで、映像作品としての『マスカレード・ホテル』の記憶を、
原作小説を読みながら思い出すような感覚であった。
幸い、物語の大筋を記憶していただけだったため、ストーリー展開についても楽しめた。
映像作品としての東野圭吾はいくつも視聴しているが、原作を読んだのは初めてかもしれない。
(一冊くらいはあったかも)
展開が整理されて進んでいる感覚で、読みやすい作品との印象を持った。
ミステリー小説に分類されるが、謎解きが主観点ではなく、
人間模様やホテルとしての空間舞台を丁寧に描いている作品だと感じた。
純粋に、面白く読み進められた。
良い原作に出会った時に常に思うのだが、
映像作品を読まずに原作を先に読んでいたら、
どんな作品イメージを想像出来たのであろうという事である。
先に原作を読みたかったなと思えた作品だった。
原作、映像とも、良い作品だった。
映像作品の情報
映画『マスカレード・ホテル』
- 公開日:2019年1月18日
- 配給:東宝
- 監督:鈴木雅之
- 脚本:岡田道尚
- 原作:東野圭吾『マスカレード・ホテル』
- 上映時間:133分
- ジャンル:ミステリー/ドラマ
主なキャスト
- 新田浩介:木村拓哉
- 山岸尚美:長澤まさみ
- 能勢刑事:小日向文世
- 本宮刑事:梶原善
- 関根刑事:泉澤祐希
- 久我(フロントマネージャー):東根作寿英
- 川本(フロント):石川恋
- 藤木(総支配人):石橋凌
- 田倉(宿泊部長):鶴見辰吾
- 稲垣(捜査一課係長):渡部篤郎
- その他出演:濱田岳、前田敦子、笹野高史、菜々緒、生瀬勝久、勝地涼、松たか子 ほか
書籍情報
- 著者:東野圭吾
- 出版社:集英社
- 発売日:2011年9月9日(単行本)
- 文庫版発売日:2014年7月18日(集英社文庫)
- ジャンル:ミステリー/警察小説
- ページ数:単行本 約400ページ、文庫版 約512ページ
- 装丁:カバー装画はホテルのロビーを思わせるデザイン
- シリーズ構成:「マスカレード」シリーズ第1作
- 続編:『マスカレード・イブ』(前日譚)
- 続編:『マスカレード・ナイト』
まとめ
映像作品の情報を整理してみて、改めて感じたのは、 原作で印象的だった“あの客”や“この場面”を、誰がどのように演じていたのか―― その“答え合わせ”をしたくなったということだ。
原作で描かれた『お客様』たちの姿が、どの俳優によってどんな風に表現されていたのか。 読みながら浮かんだイメージと、映像の記憶が交差し、 もう一度、映画を観返したくなった。
そう思わせてくれるということ自体が、 この作品が“良い原作”であり、“良い映像化”でもあった証なのだろう。
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