この記事は、3月3日の皆既月食の見られる時間帯と、2014年に撮影した赤い月の写真を紹介。寒い夜空の下で月が欠けていく様子を眺めながら撮った体験をまとめた記録。
来週、3月3日は皆既月食が見られます。
晴れたら、すてきな写真が撮れるかもしれません。
ただし、天気予報的には厳しそうです。
2014年と、ちょっと古い時に撮った、皆既月食の写真です。
皆既月食中は、月が赤く見えます。
あのときは、寒い夜空の下で三脚を立て、
ゆっくりと欠けていく月を眺めながらシャッターを切った。
月が少しずつ形を変えていく様子は、
写真を撮るという行為を忘れてしまうほど静かで、
ただ見ているだけで満たされる時間だった。
今回も、もし晴れたなら、あのときのような
ゆっくりとした夜を過ごせたのかもしれない。
皆既月食は、ただ“赤い月が見える”というだけの現象ではなく、
空の明るさがゆっくりと変わっていく過程そのものが美しい。
街の灯りが少し遠く感じられ、
空気が澄んでいくような錯覚すらある。
写真を撮る人間にとっては、
その変化をどう切り取るかを考える時間もまた楽しい。
寒さに震えながらも、レンズ越しに月を追いかけるあの感覚は、
一度味わうと忘れられない。


見られる時間帯(全国共通)
• 部分食の始まり:18時49〜50分ごろ
• 皆既食の始まり:20時04分ごろ
• 皆既食の最大:20時33〜34分ごろ
• 皆既食の終わり:21時03分ごろ
• 部分食の終わり:22時17〜18分ごろ
天候雨で見られず
天気予報通りというか、雨で見ることは叶わなかった。
晴れたら晴れたで、写真を撮るのにバタバタだったろう事が予想される。
というのも、月食が始まる前は満月。
満月は、思いの外明るく、写真に移すと白く飛んでしまう。
クレーターがうまいこと写るように、絞りを調整しなければいけない。
一方、皆既月食になると、一転暗くなる。
今度は絞りを開けないと、綺麗に写らない。
一瞬のシャッターチャンスというわけではなく、意外と時間があるので
試行錯誤する事は可能であるが、そこはやはりバタバタとなる。
そんなバタバタもまた楽しいのであるが、今回は機会に恵まれなかった。
空を見上げることすらできない夜は、少しだけ物足りない。
けれど、次の機会を待つ時間もまた悪くない。
天体現象は人の都合を待ってくれないからこそ、
見られた日の喜びが大きくなるのだと思う。
次に晴れた夜が来たとき、
その一瞬を逃さないようにカメラを準備しておこうと思う。