この記事では、十年寄り添ってきたラミーアルスターの限定色コッパーオレンジを、書き味や使い心地とともに静かに紹介しています。
ボールペンから万年筆に鞍替えしたのは、スルスルと流れ出るインクが理由だ。
万年筆によって書き味は違う。
デザインも違う。
インクも多色。
所有欲を刺激しない訳はない。
普段遣いに使える限定色の一本を紹介する。
ラミーアルスター コッパーオレンジ(2015年限定生産)

ラミーの万年筆といえば、プラスティック軸のサファリがよく知られている。
多色展開と硬めのペン先、本体の軽さがあり、普段遣いに向いた一本だ。
アルスターは、そのサファリのデザインをそのままに、軸をアルミ素材へ置き換えたシリーズ。
サファリ・アルスターともに毎年限定色が登場し、このコッパーオレンジは2015年の特別版である。
前年はブルーグリーン、翌年はチャージグリーンが展開されていた。
当時、鮮やかなオレンジに惹かれて手に入れた一本だった。
書き味
ペン先はスチール製で、細字が好きなためEFを選んだ。

硬めの書き味は自分の好みに合っており、インクフローも滑らかで心地よい。
強い筆圧は不要だが、もし強めに書いてもペン先がしっかり受け止めてくれるため、文字が乱れない。
アルミ軸の重さも、筆記のバランスとしてちょうど良い。

特徴
インクはカートリッジとコンバーターの両方に対応している。
コンバーターを使用する際は、ラミー製が必要だ。
また、左利き用のペン先も用意されており、利用者の幅が広い。
普段遣いの一本として気兼ねなく使える点も魅力である。
軸色に合わせて赤・オレンジ系のインクを使いたくなり、強すぎない色を求めて選んだのがペリカンのブリリアント・ブラウン。
日本語で言うなら「明るい赤茶色」。落ち着いた色味で、他の万年筆と併用する際のアクセントにもなる。
所感
鮮やかな軸色とは対照的に、落ち着いたブラウンのインクが、日々の筆記に静かな深みを添えてくれている気がした。
万年筆には、自分の書き癖が染み込む。
育つとも言う。
十年という時間は、その成長に十分だったのだろうか。