この記事では、通勤電車で弁当を網棚に置き忘れ、直通運転ゆえに遠くまで旅してしまった“猫猫付き手提げ”を追いかけた一日の顛末を記録しています。
最近、直通運転を行う路線が増えている。便利になる一方で、行き先の複雑化や運行支障の影響範囲の拡大など、良いことばかりではない。
そして今朝、その“弊害”を身をもって体験した。
通勤にはリュックを使っている。両手が空くのは良いのだが、弁当を持ち歩くとなると厚みのある鞄が必要になり、混雑した電車では周囲に気を使う。
そこで今週から、弁当だけを外に出し、トートバッグ風の手提げで持ち歩くことにした。おかげでリュックは薄くなり、中身も厳選されて軽くなった。
今朝の電車は混んでいた。座席前に立てたので、リュックは前抱えに。
弁当を入れた手提げは、目の前の網棚に置いた。
そして降車駅に到着。
そのまま電車を降りた。
網棚の弁当を置き忘れたまま。
職場に着くまで気づかず、建物に入ったところでようやく思い出した。
弁当、置き忘れた。
午前9時。すぐに鉄道会社へ問い合わせる。
チャットボットがあったので、鞄の特徴や乗車位置、時間帯などを詳しく入力し、回答を待つことにした。
15時前、「見つかりません」とメールが届いた。
丁寧にも、直通運転している別会社にも問い合わせてほしいと書かれている。
直通運転。
しかも両方向とも別会社。
便利さの裏側が、ここで牙をむく。
とりあえず進行方向の会社に電話した。
なかなかオペレーターにつながらない。忘れ物専用窓口のはずなのに、そんなに皆忘れるのかと、棚に置き忘れた自分を棚に上げて考える。
ようやくつながり、事情と特徴を伝えると、すぐに「それらしい荷物がある」との返答。
さらに詳細を伝えると、かなり一致しているという。
最後に“持ち主しか知り得ない情報”として、
「薬屋のひとりごとの猫猫のアクリルキーホルダーが付いています」
と伝えたところ、オペレーターが一瞬絶句したように感じたのは気のせいだろうか。
その後、忘れ物が届けられているという駅に、オペレーターがあらためて確認を取ってくれた。
ほどなくして返ってきた答えは、
「付いています!」
だった。
ただし、保管されている駅は遠い。
職場の最寄り駅から1時間以上。
しかも忘れ物は移動できないため、取りに行くしかない。
せめてもの救いは、直通運転のため乗り換えしないで住む事であろうか。
悔しいけれど。
18時過ぎ、仕事が終わった。
今から迎えに行くよ、猫猫。
軍師殿の気分である。
まとめ
直通運転の弊害。
忘れ物は、遠くまで旅をする。